火を使わず10分!ポリ袋とレンジで完成、奇跡のしっとり絶品よだれ鶏

はじめに

新しい一週間が始まりましたね。毎日のごはん作り、本当にお疲れ様です。『parents.jp』編集長の山田です。私自身も料理研究家として、そして一人の親として、キッチンに立つ時間の尊さと大変さを日々感じています。「今日の夕飯、どうしよう…」と冷蔵庫の前で立ち尽くしたり、忙しさに追われてキッチンに立つのが少し憂鬱になったり。そんな日もありますよね。でも、大丈夫。今週はもっと賢く、美味しく、そして心に余裕が生まれるごはん作りをしてみませんか?

今回ご紹介するのは、そんな忙しいあなたのための「救世主レシピ」。火を使わず、洗い物も最小限。ポリ袋と電子レンジだけで、まるでお店の前菜のような本格的な一皿が、たった10分ほどで完成します。パサつきがちな鶏むね肉が、驚くほどしっとりジューシーに仕上がる「奇跡のよだれ鶏」です。疲れ切った日でも「これならできそう!」と思っていただけるはず。さあ、一緒に作っていきましょう。

材料(2~3人分)

  • 鶏むね肉…1枚(約300g)
  • 長ネギの青い部分…1本分
  • 生姜(薄切り)…2~3枚
  • 酒…大さじ2
  • 塩…ひとつまみ

【絶品ピリ辛だれ】

  • 醤油…大さじ3
  • 酢…大さじ2
  • 砂糖…大さじ1
  • ごま油…大さじ1
  • 食べるラー油…大さじ1~2(辛さはお好みで調整してください)
  • おろしにんにく(チューブ)…小さじ1/2
  • おろし生姜(チューブ)…小さじ1/2
  • 長ネギ(みじん切り)…大さじ3(白い部分を使うと彩りが綺麗です)
  • 炒りごま…適量

【付け合わせ・トッピング(お好みで)】

  • きゅうり…1本
  • もやし…1/2袋
  • パクチー、刻みピーナッツ、糸唐辛子など…適量

作り方

  1. 鶏むね肉の下準備をします。
    まずは主役の鶏むね肉から。パサつきを防ぎ、均一に火を通すための大切な工程です。鶏むね肉の厚い部分に包丁で数カ所切り込みを入れるか、フォークで全体をまんべんなく刺してください。このひと手間で、味が染み込みやすくなり、食感が格段に柔らかくなります。
  2. ポリ袋で下味をつけます。
    アイラップなどの耐熱性のポリ袋を用意します。そこに、下準備した鶏むね肉、長ネギの青い部分、薄切りにした生姜、酒、塩を入れます。袋の上から優しく揉み込んで、調味料をお肉全体に行き渡らせましょう。その後、袋の中の空気をできるだけ抜いて、口を軽く縛ります。ここで空気をしっかり抜くのが、加熱ムラを防ぐポイントです。
  3. 電子レンジで加熱します。
    ポリ袋に入れた鶏肉を、必ず耐熱皿の上にのせてから電子レンジに入れます。600Wでまず3分加熱してください。チン♪と鳴ったら一度取り出し、お肉を裏返します。やけどに注意してくださいね。そして、再びレンジに入れて2分加熱します。レンジの扉を開けた瞬間に、生姜とネギの爽やかないい香りがふわっと立ち上り、食欲をそそりますよ。
  4. 余熱でじっくり火を通します。
    ここが一番の重要ポイントです!加熱が終わっても、すぐに袋から取り出さないでください。レンジから出したお皿の上の状態で、そのまま5~10分ほど放置します。この「蒸らし時間」が、鶏むね肉を驚くほどしっとり、ジューシーに仕上げる魔法の時間です。焦らず、じっくり待ってあげましょう。
  5. 絶品だれを作ります。
    鶏肉を蒸らしている間に、タレを作りましょう。まさに時短の真骨頂ですね。ボウルに【絶品ピリ辛だれ】の材料(醤油、酢、砂糖、ごま油、食べるラー油、おろしにんにく、おろし生姜、長ネギのみじん切り、炒りごま)を全て入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせれば完成です。味見をしてみて、お好みでラー油の量や砂糖の量を調整してくださいね。
  6. 盛り付けて完成です!
    蒸らし終わった鶏肉をポリ袋から取り出します。(袋に残った蒸し汁は、旨味が凝縮された絶品スープの素になります。捨てずに取っておき、中華スープなどに活用するのもおすすめです)。鶏肉をお好みの厚さ(7~8mmがおすすめです)にスライスし、お皿に並べます。千切りにしたきゅうりや、さっと茹でたもやしを下に敷くと、彩りも栄養もアップしますよ。最後に、上からたっぷりと絶品だれをかければ、お店のような本格よだれ鶏の完成です!

美味しく作るコツ・アレンジ方法

  • 【コツ】感動のしっとり食感は「余熱」が命
    作り方でも強調しましたが、このレシピの成功の鍵は「加熱しすぎないこと」と「余熱で火を通すこと」にあります。電子レンジでの加熱はあくまで中心部を温める程度と考え、その後の蒸らし時間で肉汁を閉じ込めながらゆっくりと火を通すイメージです。もし、カットしてみて中心が少し赤いようであれば、追加で30秒ほど加熱してください。この一手間を惜しまないことが、パサつきとは無縁の仕上がりへの一番の近道です。
  • 【アレンジ】お子様も大好き!「マイルド甘酢だれ」
    ピリ辛が苦手なお子様やご家族がいる場合は、タレをアレンジしましょう。食べるラー油を抜き、その分ごま油を少し増やします。さらに、ケチャップを小さじ1ほど加えると、酸味がまろやかになり、ほんのり甘い中華風のタレに変身します。これなら小さなお子様も、きっと「おいしい!」とたくさん食べてくれますよ。
  • 【アレンジ】「バンバンジー風」にも変身!
    タレのバリエーションを増やすだけで、全く違う一品として楽しめます。醤油、酢、砂糖の代わりに、味噌大さじ2、マヨネーズ大さじ3、すりごま大さじ2、砂糖小さじ1を混ぜ合わせれば、コクのある「ごま味噌だれ」が完成。しっとり蒸し鶏との相性は抜群で、立派なバンバンジーになります。きゅうりやトマトを添えれば、さらに本格的になりますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「ポリ袋×レンジ」で作る、しっとり絶品よだれ鶏。これなら「時短」「簡単」「美味しい」「後片付けが楽」という、忙しい毎日を送る私たちが求める全てが詰まっていますよね。疲れて帰ってきた日でも、これなら作れるかも、と思っていただけたら嬉しいです。冷めても美味しいので、多めに作ってお弁当のおかずや、翌日のもう一品にするのもおすすめです。ぜひ今夜の食卓に、この魔法のように簡単なごちそうを登場させて、ご家族を驚かせてみてくださいね。

本記事は、情報の正確性、完全性、最新性を保証するものではありません。本記事の情報を用いて行う一切の行為について、当方は何ら責任を負うものではありません。また、本記事の内容は、専門的な助言に代わるものではありません。重要な判断をされる際は、必ずご自身で各分野の専門家にご相談ください。

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