「最近、子どもとの会話が減ったな…」「思春期の子どもと、何を見ていいか分からない…」そんな悩みを抱えていませんか?映画やゲーム、小説は、親子の新しい共通の話題になる最高のきっかけです。今回は、小学生から高校生の子どもと、親が一緒になって本気で楽しめる、少し大人向けのエンタメ作品を3つ厳選しました。ジャンルもバラエティ豊かに、映画、小説、ボードゲームから選んでいます!
君の名は。
ジャンル | アニメーション映画、SFラブストーリー |
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ターゲット年齢 | 中学生~高校生 |
新海誠監督による美しい映像とRADWIMPSの音楽が織りなす、切なくも感動的な物語。地方の女子高生・三葉と東京の男子高生・瀧の体が入れ替わる不思議な現象をきっかけに、物語は展開していきます。単なる恋愛映画ではなく、日本の自然風景の美しさ、災害の恐ろしさ、そして時空を超えた絆の尊さを描いた作品です。親子で語り合うポイントは、まさにこの「時空を超えた絆」と「思春期の葛藤」。入れ替わりを通して、お互いの生活、悩み、そして夢を垣間見る主人公たちの姿は、思春期特有の繊細な感情を思い出させます。子どもと一緒に見ることで、当時の子どもの気持ち、今の自分の気持ち、そして親子の関係性について、新たな視点が生まれるかもしれません。また、作中に登場する美しい風景や、東日本大震災を想起させる描写は、自然災害について考えるきっかけにもなります。ぜひ、鑑賞後には「もし自分が入れ替わったらどうする?」「大切な人は誰?」といった問いかけで、会話を広げてみてください。

かがみの孤城
ジャンル | ファンタジー小説、青春小説 |
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ターゲット年齢 | 中学生~高校生 |
辻村深月さんによる、本屋大賞受賞作。学校に行けなくなった中学生のこころは、ある日、自室の鏡が光り輝くのを見つけます。鏡の向こう側には、城のような不思議な建物と、そこで出会う6人の中学生たち。閉鎖的な世界に閉じ込められていた彼ら彼女らは、城の中に隠された「鍵」を探し、願いを叶えるために行動を始めます。しかし、鍵を見つけることができるのは、たった一人だけ…。この作品の魅力は、繊細な心理描写と巧みな伏線。いじめや家庭環境の問題など、それぞれが抱える事情が徐々に明らかになるにつれて、彼らに感情移入せずにはいられません。親子で語り合うポイントは、まさに「居場所」と「自己肯定感」。思春期特有の孤独感や、自分自身を受け入れることの難しさは、誰もが経験する普遍的なテーマです。お子さんと一緒に読むことで、過去の自分、現在の子どもの気持ち、そして親子の関係性を改めて見つめ直すきっかけになるでしょう。また、城の中に隠された謎解き要素も魅力の一つ。親子で一緒に推理しながら、物語の世界に没頭してみてはいかがでしょうか。
パンデミック
ジャンル | 協力型ボードゲーム |
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ターゲット年齢 | 中学生~ |
世界中で大流行している協力型ボードゲーム。プレイヤーはそれぞれ異なる能力を持つ専門家となり、協力して世界を救うために奮闘します。4種類の感染症が世界中に広がるのを阻止するため、都市を移動し、感染症を治療し、ワクチンを開発します。このゲームの魅力は、なんといっても「協力」することの重要性を体感できる点。プレイヤー同士でコミュニケーションをとり、戦略を立て、役割分担することで初めて勝利が見えてきます。親子で語り合うポイントは、「協力とコミュニケーション」「問題解決能力」。ゲームを通して、お互いの strengths と weaknesses を理解し、協力することの楽しさを学ぶことができます。勝っても負けても、一緒に試行錯誤した経験は、家族の絆を深める貴重な時間となるでしょう。複雑なルールもなく、小学生高学年から楽しめますが、戦略性も高く、大人も夢中になれる奥深さがあります。家族みんなで協力して、パンデミックを阻止する達成感を味わってみてください。

紹介した3作品は、親子のコミュニケーションを豊かにするツールになるはずです。映画、小説、ゲーム、それぞれの魅力を活かして、ぜひ、新しい共通の話題を見つけてみてください。
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