新しい一週間、毎日のごはん作り、本当にお疲れ様です。
子育て情報サイト『parents.jp』編集長の傍ら、料理研究家としても活動している私ですが、毎日の献立を考える大変さは痛いほどよく分かります。「今日の夕飯、どうしよう…」「明日の朝のお弁当、メインのおかずが決まらない…」キッチンに立つのが少し憂鬱に感じてしまう日もありますよね。特に、慌ただしい朝のお弁当作りは、まさに時間との戦い。お子様が喜ぶものを入れてあげたいけれど、朝から揚げ物なんて、考えただけでも疲れてしまいます。
そんな頑張るあなたの強い味方になってくれるのが、本日ご紹介する「揚げない鶏むね肉の絶品ジューシー唐揚げ」です。週末にまとめて作って冷凍しておけば、平日の朝は電子レンジで温めるだけ。油の後片付けも不要で、ヘルシーなのに驚くほど柔らかくてジューシー。これさえあれば、お弁当のメインおかずは即決!心に余裕が生まれ、笑顔で一日をスタートできますよ。今週は賢く、美味しく、もっとラクをしませんか?
材料(2~3人分)
- 鶏むね肉…1枚(約300g)
- 【A】醤油…大さじ2
- 【A】酒…大さじ1
- 【A】みりん…大さじ1
- 【A】おろし生姜(チューブでOK)…小さじ2
- 【A】おろしにんにく(チューブでOK)…小さじ1
- マヨネーズ…大さじ1
- 片栗粉…大さじ3
- サラダ油(またはごま油)…大さじ2
作り方
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鶏むね肉の下準備をします。
鶏むね肉は厚さが均等になるように観音開きにし、繊維を断ち切るように意識しながら、一口大のそぎ切りにします。この「そぎ切り」が、お肉を柔らかく仕上げる最初の魔法です。切ったお肉はポリ袋に入れ、フォークで全体をまんべんなく10回ほど刺しましょう。このひと手間で味がぐんと染み込みやすくなるだけでなく、加熱しても硬くなりにくく、驚くほど柔らかく仕上がるんです。 -
下味をしっかりと揉み込みます。
鶏肉を入れたポリ袋に、【A】の調味料(醤油、酒、みりん、おろし生姜、おろしにんにく)をすべて加えます。袋の口を閉じ、袋の上から手で優しく揉み込んで、調味料がお肉全体に行き渡るように馴染ませてください。このまま冷蔵庫で最低15分、できれば30分ほど寝かせると、味がしっかりと中まで浸透します。ポリ袋を使うことで、洗い物が一つ減って後片付けがぐっと楽になりますよ。忙しい毎日の小さな工夫が、心の余裕につながります。 -
魔法の衣をまとわせます。
味が染み込んだ鶏肉のポリ袋に、ジューシーさの秘訣であるマヨネーズを加え、再度よく揉み込みます。マヨネーズの油分と乳化作用が、お肉をコーティングし、パサつきがちな鶏むね肉をしっとりと保ってくれます。その後、片栗粉を加えて袋に空気を含ませるようにして口を閉じ、シャカシャカと振って全体にまんべんなく粉をまぶしましょう。これで、カリッとした食感の衣の準備は万端です。 -
フライパンで揚げ焼きにします。
フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、衣をつけた鶏肉を皮目(あれば)を下にして並べ入れます。すぐに触らず、3~4分ほどじっくりと焼いて、美味しそうな焼き色をつけましょう。焼き色がついたら裏返し、今度は蓋をします。ここで火を弱火にするのがポイントです。蓋をして2~3分蒸し焼きにすることで、中までしっかり火が通り、ふっくらとジューシーに仕上がります。 -
仕上げて、冷凍保存の準備をします。
蓋を開け、最後にもう一度火を少し強めて(中火)、両面を30秒ずつほど焼いて余分な水分を飛ばし、表面をカリッとさせたら完成です。すぐに食べない分は、バットなどに広げて粗熱を完全に取りましょう。熱いまま保存すると、霜がついて味が落ちる原因になります。冷めたら、ジッパー付きの保存袋に重ならないように入れて空気を抜き、冷凍庫で保存します。これで約1ヶ月は美味しくいただけますよ。
美味しく作るコツ・アレンジ方法
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【コツ】下味に「ちょい足し」でプロの味!
基本の調味料に加えて、ほんの少しの「ごま油(小さじ1/2程度)」や「鶏がらスープの素(小さじ1/3程度)」を下味にプラスしてみてください。ごま油は香ばしい風味を加え、鶏がらスープの素は旨味の奥行きをぐっと深めてくれます。まるで専門店のような、後を引く美味しさになりますよ。お子様向けには、ケチャップやハチミツ(※1歳未満のお子様には与えないでください)を少量加えると、甘みが出てさらに食べやすくなります。 -
【アレンジ】気分に合わせて味を変えてみよう!
このレシピはアレンジ自在なのも魅力です。下味にカレー粉(小さじ1~2)を加えれば、食欲をそそる「カレー風味唐揚げ」に。醤油の代わりに塩麹を使えば、優しい味わいの「塩麹唐揚げ」も絶品です。また、焼きあがった唐揚げにコチュジャンベースの甘辛いタレを絡めれば、人気の「ヤンニョムチキン風」にも早変わり。数種類の味付けで作り置きしておけば、お弁当作りがもっと楽しくなりますね。 -
【コツ】冷凍唐揚げ、朝のベストな温め方
冷凍した唐揚げをお弁当に使う際は、耐熱皿に並べてラップをかけずに電子レンジで温めるのがおすすめです。600Wで3個あたり1分~1分半が目安。ラップをしないことで、余分な水分が飛んで衣のカリッと感が少し復活します。温めすぎるとお肉が硬くなるのでご注意ください。時間があれば、レンジ加熱後にオーブントースターで1~2分焼くと、さらにカリッとした食感が蘇り、出来立てのような美味しさが楽しめます。
まとめ
いかがでしたか?「揚げない手軽さ」「冷凍作り置きできる便利さ」、そして「鶏むね肉でも驚くほどジューシーな美味しさ」。この三拍子が揃ったレシピは、忙しい親御さんにとって、まさに救世主のような存在です。これさえ冷凍庫にあれば、忙しい平日のお弁当作りも、あと一品欲しい時の夕食にも、もう悩みません。週末に少しだけ時間をとって作っておけば、未来の自分を確実に助けてくれますよ。ぜひ、この感動的な手軽さと美味しさを体験してみてくださいね。
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