子育てには何かとお金がかかるもの。将来の教育費や日々の生活費、少しでも賢くやりくりしたいですよね。「ふるさと納税」は家計の助けになるお得な制度ですが、実は家族構成によって注意点が違うことをご存知ですか?「上限額を超えて損してしまった」「手続きが面倒で結局やらなかった」なんて失敗はもう終わり!この記事では、ファイナンシャル・プランナーが子育て世代に特化して、ふるさと納税を最大限活用するための3つの重要ポイントを図解するように分かりやすく解説します。知っているだけで、家計がぐっと楽になりますよ。
控除上限額の計算における扶養控除等の影響
ざっくり言うと?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | ふるさと納税を利用するすべての人(特に16歳以上の扶養親族がいる世帯) |
| 主なメリット | 自己負担2,000円で済む上限額を正確に把握でき、制度のメリットを最大化できる |
| 相談・申請先 | ふるさと納税ポータルサイトのシミュレーター、お住まいの市区町村(住民税担当課) |
詳しく解説!
ふるさと納税の最大の魅力は、寄附額のうち2,000円を超える部分が、所得税や住民税から控除(還付)される点です。しかし、この控除額には上限があり、超えた分は純粋な自己負担になってしまいます。この「控除上限額」は、ご自身の年収だけでなく、家族構成、特に扶養している家族がいるかどうかで大きく変わるため、子育て世帯は特に注意が必要です。
■なぜ家族構成で上限額が変わるの?
理由は、税金の計算方法にあります。所得税や住民税は、年収から様々な「控除」を差し引いた後の金額(課税所得)をもとに計算されます。高校生や大学生のお子さんなど、16歳以上の扶養親族がいる場合、「扶養控除」が適用され、課税所得が低くなります。その結果、もともと納める税額が少なくなるため、ふるさと納税で控除できる上限額も低くなるのです。
■子育て世帯の重要チェックポイント
ここで重要なのがお子さんの年齢です。実は、16歳未満のお子さん(中学生まで)は、児童手当の支給対象であるため、所得税の扶養控除の対象外です。そのため、中学生までのお子さんがいるだけでは、控除上限額には影響しません。
一方で、16歳以上のお子さん(高校生など)がいる場合は扶養控除の対象となり、上限額が下がる可能性があります。例えば、年収600万円(夫婦・子1人)の場合、子供が中学生なら上限額の目安は約69,000円ですが、高校生になると約57,000円に下がることがあります。この違いを知らずに寄附をすると、1万円以上も損をしてしまう可能性があるのです。
■どうすれば正確な上限額がわかる?
ご自身の正確な上限額を知るには、ふるさと納税ポータルサイトにある「控除上限額シミュレーション」を使うのが最も簡単で確実です。源泉徴収票や確定申告書を手元に用意し、年収や家族構成を正確に入力して、損のない寄附計画を立てましょう。

「ワンストップ特例制度」の活用による手続きの簡便化
ざっくり言うと?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 確定申告が不要な給与所得者等で、寄附先の自治体数が年間5団体以内の方 |
| 主なメリット | 面倒な確定申告の手間なく、ふるさと納税の税金控除を受けられる |
| 相談・申請先 | 寄附先の各自治体(ワンストップ特例申請書の提出先) |
詳しく解説!
「ふるさと納税ってお得だけど、確定申告が面倒くさそう…」と感じて、利用をためらっている方はいませんか?特に子育てで忙しい毎日を送っていると、税務署での手続きはハードルが高いですよね。そんな方にぜひ知ってほしいのが「ワンストップ特例制度」です。
■これはどんな制度?
この制度は、特定の条件を満たすことで、確定申告をしなくてもふるさと納税の寄附金控除が受けられる、非常に便利な仕組みです。控除される税金は、所得税からの還付ではなく、翌年度の住民税から全額が減額される形になります。
■どうすれば利用できる?
利用するには、以下の2つの条件を両方満たす必要があります。
1. もともと確定申告をする必要のない給与所得者等であること
(会社員の方で、年末調整のみで納税が完了する方が主な対象です)
2. 1年間(1月1日~12月31日)のふるさと納税の寄附先が5自治体以内であること
(同じ自治体に複数回寄附しても1カウントです)
手続きは簡単です。ふるさと納税を申し込む際に「ワンストップ特例制度の利用を希望する」にチェックを入れると、後日、寄附した自治体から申請書が送られてきます。その申請書に必要事項を記入し、マイナンバーカードなどの本人確認書類のコピーを添えて、寄附した翌年の1月10日(必着)までに、寄附したすべての自治体へ郵送するだけです。最近では、スマホアプリで完結するオンライン申請に対応している自治体も増えており、さらに手軽になっています。
■注意点は?
医療費控除や住宅ローン控除(1年目)などで確定申告をする場合は、この制度は利用できません。その際は、ふるさと納税の寄附金も合わせて確定申告で手続きする必要があるのでご注意ください。期限も厳守ですので、年末にまとめて寄附した場合は、すぐに申請書の準備を始めましょう。
「寄附金の使い道」を指定し、子育て支援に貢献
ざっくり言うと?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 全てのふるさと納税利用者(特に社会貢献や地域貢献に関心のある方) |
| 主なメリット | 返礼品だけでなく、子育て支援など共感できる分野に貢献できる満足感が得られる |
| 相談・申請先 | 各ふるさと納税ポータルサイト(寄附申し込み時) |
詳しく解説!
ふるさと納税というと、どうしても豪華な返礼品に目が行きがちですが、実はこの制度にはもう一つ、とても大切な側面があります。それは、寄附金の「使い道」を自分で選べるという点です。これは、自分の納めた税金がどのように使われるかを具体的に指定できる、画期的な仕組みなのです。
■どんな使い道が選べるの?
多くの自治体では、寄附を申し込む際に、複数の選択肢から使い道を指定できます。例えば、以下のような、子育て世代にとって特に関心の高い項目が用意されています。
・「子どもたちの笑顔を育む子育て支援事業」
・「未来を担う人材を育成する教育環境の整備」
・「安心して子どもを産み育てられる医療体制の充実」
・「公園や図書館など、子どもたちの遊び場・学び場の整備」
■なぜ「使い道」が重要なの?
返礼品は「モノ」としてのメリットですが、使い道を選ぶことは「コト」としての満足感につながります。自分が応援したいと思う自治体の、共感できるプロジェクトに寄附をすることで、ふるさと納税は単なる節税やお取り寄せではなく、「社会参加」や「未来への投資」という意味合いを持ちます。子育て当事者として「日本中の子どもたちがもっと暮らしやすい社会になってほしい」という願いを、寄附という形で直接的に届けられるのは、この制度ならではの大きな魅力です。
■どうやって選ぶの?
各ふるさと納税ポータルサイトでは、返礼品からだけでなく、「寄附金の使い道」から寄附先を探すこともできます。「子育て支援」「教育」といったキーワードで検索してみましょう。応援したいプロジェクトを見つけてから、その自治体が提供している返礼品を選ぶ、という新しいふるさと納税の楽しみ方が見つかるかもしれません。ぜひ一度、返礼品選びとあわせて、その先にある「使い道」にも注目してみてください。

まとめ
ふるさと納税は、家計を助けるだけでなく、子育て支援にも貢献できる素晴らしい制度です。今回ご紹介した①お子さんの年齢を考慮した正確な控除上限額の把握、②忙しい方に最適なワンストップ特例制度の活用、③共感が持てる寄附金の使い道の選択、という3つのポイントを意識すれば、制度のメリットを最大限に引き出せます。まずはふるさと納税サイトのシミュレーターで、ご自身の上限額を確認することから始めてみましょう。
※免責事項:本記事に掲載されている情報は、記事作成時点のものです。税制や制度は法改正により変更される可能性があります。また、本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品を推奨するものではありません。制度の利用や投資に関する最終的な判断は、必ず公式サイトで最新の情報をご確認の上、ご自身の責任で行ってください。
