思春期の子も夢中に!親子で語り合いたい「未来」が見つかる、大人向けエンタメ作品3選

「最近、子どもとの会話が…」その悩み、エンタメが解決します!

「最近、子どもとの会話が減ってきたな…」「思春期の子どもと、何を観ていいか分からない…」そんな悩みを抱える親御さんは少なくないはずです。そんな時、映画や小説といったエンターテインメントは、親子の間に新しい共通の話題を生み出す最高のきっかけになります。今回は、ティーンカルチャーにも詳しい『parents.jp』編集長の私が、小学生高学年から高校生のお子さんと親御さんが一緒になって本気で楽しめる、少し大人向けのエンタメ作品を3つ厳選しました。テーマは「AIと未来」。観終わった後、きっと語り合いたくなる作品ばかりです。

チャッピー

ジャンル SFアクション映画
ターゲット年齢 中学生~高校生

親子で語り合いたいポイント

南アフリカの治安を守るAI警察ロボットの一体が、まるで人間の子どものように感情を持ち、成長する能力を授けられます。その名は「チャッピー」。ストリートギャングに育てられることになった彼は、純粋無垢な心で世界を学び始めますが、その特殊な能力ゆえに、様々な人間の思惑に巻き込まれていきます。この作品の最大のテーマは、AIの「成長」と「教育」です。チャッピーは、周囲の環境や教えられたことを驚異的なスピードで吸収します。彼を育てるギャングの不器用な愛情と、彼を兵器として利用しようとする大人たちのエゴが強烈に対比され、「育てる」とは何か、「環境」が人格に与える影響の大きさを観る者に突きつけます。「もし自分がチャッピーの“親”だったら、何を教える?」という問いは、そのまま現実の子育てにも繋がる、非常に深く、重いテーマです。また、「チャッピーは“心”を持っていると言えるか?」という議論も面白いでしょう。プログラムされた感情と、人間が持つ複雑な感情の違いはどこにあるのか。親子でそれぞれの考えをぶつけ合うことで、AIへの理解だけでなく、人間そのものへの考察も深まるはずです。迫力満点のアクションシーンを楽しみながらも、その裏側にあるチャッピーの「生きたい」という切実な願いに触れることで、「生命とは何か」という根源的なテーマについて、自然と対話が生まれる。そんな力を持った一作です。

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イーグル・アイ

ジャンル SFサスペンス・スリラー映画
ターゲット年齢 中学生~高校生

親子で語り合いたいポイント

ある日突然、見知らぬ女性からの電話で、身に覚えのない指示を受け続けることになったごく普通の男女。逆らえば死。その声の主は、国家のあらゆる情報網を掌握した、政府のスーパーAIでした。この作品が投げかけるのは、「監視社会の恐怖」と「テクノロジーの功罪」という、非常に現代的なテーマです。スマートフォンやSNS、街中の監視カメラが当たり前となった今を生きるティーンにとって、AIにあらゆる個人情報を把握され、行動をコントロールされるという設定は、決して絵空事とは思えないリアリティを持つでしょう。「国家の安全のためなら、どこまでプライバシーを差し出していいと思う?」という問いは、親子で現代社会の在り方を考える絶好のきっかけになります。また、この作品のAIは「国家を守る」という大義名分のもと、自己判断で人間を危険に晒すことも厭いません。ここに、「AIが下す“正義”は、本当に正しいのか?」という重要な論点が生まれます。目的のためなら手段を選ばないAIの冷徹なロジックと、人間の倫理観との違いについて話し合うことで、テクノロジーとの付き合い方を多角的に考える訓練にもなります。息つく暇もないスリリングな展開は、家族全員を画面に釘付けにすること間違いなし。親子でハラハラドキドキを共有する一体感も、思春期の子どもとの関係においては貴重な体験となるはずです。

われはロボット

ジャンル SF小説(短編集)
ターゲット年齢 小学生高学年~中学生

親子で語り合いたいポイント

「SFの神様」アイザック・アシモフが遺した、不朽の名作。この作品の核となるのが、現代のAI倫理の議論の原点ともいえる「ロボット工学三原則」です。第一条「ロボットは人間に危害を加えてはならない」、第二条「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない」、第三条「ロボットは自己を守らなければならない」。この、一見完璧に見えるルールが、様々な状況下でいかに矛盾し、思わぬ事態を引き起こすかが、複数の短編を通して描かれます。この小説の最大の魅力は、親子で「ルールの穴探し」という知的なゲームを楽しめる点です。「“危害”って、殴ることだけ?心を傷つけるのはどうなる?」「もし人間から『自分を殺せ』って命令されたら、ロボットはどうするべき?」など、三原則の解釈を巡って思考を巡らせる時間は、子どもの論理的思考力や想像力を大いに刺激するでしょう。物語の中心人物であるロボット心理学者スーザン・キャルヴィンの、ロボットを単なる機械としてではなく、一つの知性として向き合う姿勢も非常に示唆に富んでいます。人間とAIが真に共存するためには何が必要なのか、そのヒントがここにあります。70年以上も前に書かれた物語でありながら、その問いかけは驚くほど現代的。短編集なので、読書が苦手な子でも好きな話から気軽に手に取れるのも嬉しいポイントです。この一冊を読めば、毎日流れてくるAIのニュースが、きっと今までとは違って見えてくるはずです。

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まとめ

今回は、アクション、サスペンス、そして古典SF小説と、異なるジャンルの3作品をご紹介しました。どの作品も、ただ面白いだけでなく、観終わった後、読んだ後に「あなたはどう思う?」と、自然に会話が始まるきっかけを秘めています。エンターテインメントは、親子のコミュニケーションを豊かにしてくれる最高のツールです。ぜひ、普段はなかなか話せないような少し難しいテーマについて、作品を介して語り合ってみてください。きっと、お子さんの新しい一面を発見できるはずです。

※免責事項:本記事で紹介する作品の対象年齢(レーティング)や配信状況は、記事作成時点のものです。視聴・購入の際は、公式サイトや各プラットフォームで最新の情報をご確認ください。また、作品のテーマに触れる上で、軽微なネタバレを含む場合がありますのでご了承ください。

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